中東料理ではスパイスを豊富に使用することで知られています。一般にスパイスは植物の根や幹、つぼみ、種子、果実などを乾燥させたもので作られており、高度な文化を持っていたイスラム帝国は、科学や薬学などの技術が進んでおり、スパイスの産地である東洋やアフリカと、それを購入して消費する欧州の貿易の中継点として栄えていました。それは、スパイス自体が薬や防腐剤、香料として貴重なものであり大変重宝されていたからと言われています。
現在はスパイスはペッパー(コショウ)や、クミン、カルダモンなど、世界中の料理でよく使われていますが、その中で「ブラックレモン」は中東の他の国ではあまり見かけることがない珍しいスパイスです。中東では一般的なスパイスで、市場などで簡単に手に入ります。
レモン?それともライム?
レモンかライムか、と言われていますが名前の通りレモンではあります。
もともとレモン「Lemon」とライム「Lime」の語源は、ヒンディー語からアラビア語のLaimun(ライモン)から派生しています。北インドあたり(ヒマラヤ山脈)から地中海に伝わり、スペイン語・イタリア語のLimonを経て英語のLemon(レモン)と呼ばれるようになりました。
一方で、北インドからミャンマーなどの東の地域で栽培されたのがライムだそうです。
植物学的はいずれもミカン科ミカン属の柑橘類。果実の色や形も似ていますが、別種の植物です。
歴史的にインダス文明から始まりメソポタミア文明に広がった果実レモン。
ブラックレモンを購入したらまずは袋を開けて香りを楽しんでみましょう。
何とも言えない酸味と芳香な強めの香りです。
そして、スープやシチューなどに入れて一緒に煮込みます。
おススメのレシピは
・サウジアラビアの炊き込みご飯「カブサ」
スパイスやお肉と一緒に入れて使います。
・カタールのお粥「マドルーバ」
スパイスや野菜と一緒に煮込みます。
・レンズ豆のスープ
スパイスと赤レンズ豆と一緒にグツグツ煮込みます。
とっても硬いので、乾燥のままでは食べることも包丁で割ることも一苦労です。
シチューやスープなどと一緒に十分時間をかけて煮込むことで、存分に風味と酸味を引き出してみてください。
一気に中東へトリップ...!
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